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店舗名を決める際には商標調査を行う

店舗名を検討する際には必ず商標調査をする

飲食店を開業される方がかなりウキウキ気分になるのが、自店の店名を考えている時ではないでしょうか?
色々な名前が頭に浮かんでは消えていきながら、最後に候補として残った名前は「印象も悪くないし、これならお客様にも覚えてもらいやすそうでいい感じ!」というもののはずです。
でも、ちょっと待ってください。その店名、どこかで聞いたことはありませんか?

日本には飲食店が70万軒程度あると言われていますが、その中には他店と同じ店名(屋号)を名乗っているところも多いでしょう。
「まあ、私が開業するような小さな店がどんな名前をつけようと、誰も気にかけないしお咎めもくらわないだろう」とタカをくくられているかもしれません。
誰に迷惑をかけるわけでもないし、と頭に浮かんだ店名にそのまま決定し、看板を作り、順調に店舗運営をしている頃に・・・「商標権侵害のお知らせ。店名変更依頼書」が届いたらいかがでしょうか?

ビジネスの世界では常識ですが、固有のサービス提供をし始める際には商標調査を行った上で、商標登録を行います。これは、他社の商標権を侵害していないかを確認するという作業と、他社に同様のネーミングを使わせないという意思表示になるため、非常に重要な行動と言えます。
飲食店の店舗名でも最近、大手チェーン店が商標を抑えていることが多く、知らずに利用していた個人経営の店舗に「店名変更依頼」が届いたという話をよく聞くようになってきました。

出来れば自店名を商標登録しておく

飲食店だから他店もそこまでしていないだろう、ではなく、最初に店名を考える際に商標調査をしておかなければ、このようにせっかく愛着のある店舗名を変更せざるを得ない状況に陥ってしまうのです。
もちろん、商標調査をするだけでなく、ご自身で考えられた店名は出来るだけ商標登録されることをおすすめします。

仮に何年間もあなたが店舗名として利用していたとしても、他社(他店)がその名前を商標登録してしまえば、あなたが店名を変更せざるを得なくなってしまうからです。
インターネットが普及している今、競合店はカンタンにあなたのお店を見つけることができてしまいますからね。

簡易商標調査は無料でできる

商標調査というと難しく聞こえるかもしれませんが、今は特許庁の特許情報プラットフォーム:J-PlatPatから簡単に無料で調べることができるようになっています。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

例えばこちらのページで「商標を探す」を選び、マクドナルドや吉野家と検索してみてください。商標登録されている名称やロゴが一発でてくるはずです。

飲食店を開業・運営する際には、このようにあらゆるルールや法律に則って行わなければなりません。
規模が小さいから、個人経営だからなどという言い訳は一切通じません。

愛着のある店舗名を後から変更せざるを得ない状況を生み出さないためにも、飲食店を開業する前にはしっかりと商標調査と商標登録をされることをおすすめします。

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