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スタッフの能力評価と時給設定はできるだけ定量的に行う

飲食店店長が最も時間をとられてしまう仕事の一つが、スタッフの給与計算ですよね。Aさんは今月〇時間働いて、その内深夜業務は〇時間で・・・などと毎月全スタッフの給与を計算するのは、非常に骨の折れる仕事です。

もちろん、給与計算ミスがあると、スタッフと店舗との信頼関係を崩しかねないので要注意ですが、「時給」に関しては、もう一つ店長に気を付けていただきたいことがあります。

それは、「各スタッフに支払っている時給の根拠と昇給の基準を明らかにする」ということです。例えば、1年前から週5で働いてくれている鈴木さんの時給が1,100円だとしましょう。この鈴木さんは、勤務2年目に突入する際に、やっと店長から100円時給をアップしてもらい、大喜びしていました。

そこに、飲食店経験のない山本さんが新スタッフとして入店してきました。店長としては、時給1,000円でずっと募集をしていたのに、なかなか人が集まらないため、思い切って1,100円にアップしたことで、やっと応募してきてくれた期待の新人です。

でも、経験のない山本さんが自分と同じ時給をもらうということで、鈴木さんはやる気をなくしてしまいました。かねてから「お店が忙しいから、もう一人スタッフを増やしてくださいよ」と店長に依頼していた鈴木さんですが、まさか未経験の新人と自分が同じ時給で働くことになるとは思ってもいなかったのです。

このままでは鈴木さんが納得してくれず、下手をしたらお店を辞めてしまうかもしれないという危機感を持った店長は、慌てて時給設定の仕方に関する本を買って勉強を始めました。

時給の根拠をしっかりと示そう

その本に書いてあったこととは・・・
時給設定をする際には
・この人は長い期間働いてくれているから時給1,100円
という設定の仕方ではなく、
・この人は〇〇と△△の業務をそれぞれレベル2で出来るので、それぞれ50円分ずつ時給にプラスして、時給1,100円
など、業務項目とそのレベルを分類しておき、この業務をこのレベルでできるから時給をアップする、などのように基準を明確にしておくことが大事、ということです。

この基準が明らかになると、自分がもらっている時給の根拠が分かるだけでなく、「次に50円時給をアップしてもらうためには、〇〇の能力をレベル3まで高めれば良いんだな」などのように、昇給のために自分で能力を高めよう、とスタッフが努力をしてくれるようになります。

また、「あの人は仕事ができないのに店長に気に入られているから時給が高い」「一方私は・・・」などのように、スタッフ同士が時給でいがみ合ったり、店長に不信感を抱くことなどが少なくなることでしょう。

業務項目の設定とレベル分けはなかなか難しい

とは言え、自分のお店の業務項目とレベルを分類する、というのはなかなか難しいものです。
おすすめなのは、まずあまり難しく考えずに、「店長としてこの業務を1人でやってくれるスタッフがいたら助かるな」ということを基準に考えることです。

例えば、

・オープン前業務(店舗清掃、レジの準備、本日のおすすめ手書きメニュー作成)が一人でできる
・20名以上の宴会予約の仕込みが1人でできる
・20万円以上売上がある日のドリンクを全部1人で作ることができる
・主要3種類(サバ、アジ、イワシ)の魚の3枚おろしを各2分以内でできる
・1日のレジ業務をミスなく1人で行うことができる
・毎日の棚卸と発注業務を1人でできる

など、「この業務を任せることが出来るのならば、時給を50円アップしてあげても良いな」と思えることを書きだしてみて、スタッフに公開すれば良さそうですね。

先ほどの鈴木さんの例では、「1年間頑張ってくれたから時給100円アップ」ではなく、「棚卸と発注業務を覚えてくれたから100円アップ」した、と伝えられれば良いですね。

さらに、「もっと時給をアップしたければ、魚を2分以内に三枚おろしできるようになってね。山本さんは、飲食店は未経験だけど、釣りが趣味で魚をおろすのに慣れているからスタートから1,100円の時給にしたんだよ」と伝えられれば鈴木さんも納得してくれるはずです。

スタッフ数が少ない個人経営の飲食店では「とにかくほとんどの業務をこなしてもらえないと店がまわらない」というのが現状でしょうが、その中でも「この業務ができるようになってもらえば更に助かる」という項目を明らかにして、スタッフに努力をしてもらいましょう。

こうすることで、スタッフ同士の時給に関するいがみ合いがなくなるどころか、スタッフ個々人が自分はこの能力を伸ばしていこう、と考えてくれるので、店全体の接客や調理レベルがあがり、繁盛する飲食店に成長していけるはずです。

ぜひ、スタッフに期待している業務項目とレベルを分類してみてください。

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