- 売上アップ
春の移動シーズンに新規顧客を取り込む
春は新規顧客獲得のチャンス!
春といえば入学・入社・転勤の時期。大きく人が移動します。そしてこの春の移動シーズンに新しいお客様の心をつかめばそれ以降、何かにつけて利用していただく機会も増えていくはずです。
つまり春は飲食店にとって新規顧客を常連客にしていくチャンスに溢れていると言えます。
たとえば自分の歓迎会をやってもらい、気に入っ飲食店なら、それ以降も「同じ行くなら、あのお店に行こう」と何度も利用してくれるようになります。我が店がそうなるためには、この春、どんどん新規の顧客を取り込んでいきたいものですが、どうすればそれができるのでしょうか。
春の新規顧客を連れて来るのは、女性の常連客?!
春に入学・入社した人が初めて近隣の飲食店を訪れるのは、歓迎会などのイベント時や、先輩などに連れられて、というケースが多いでしょう。先ほどお伝えした通り、春に来店して良い印象を持っていただければ、ずっと常連客化してもらえる期待値が高くなります。
新規のお客様に歓迎会を通じて我が店に来店していただくためには、歓迎会の幹事さんに、歓迎会会場として選んでもらわなければなりません。幹事さんは会場の飲食店を選ぶ際に、口コミサイトを見るだけでなく、実際に「同僚の若い女性社員」にアドバイスを求めることが多いはずです。
「俺は毎日コンビニ弁当か牛丼しか食べていないから、歓迎会に向いている良い飲食店なんて知らないな。あまり変なお店を予約して文句を言われるより、女子たちに聞いてしまおう」という心理が働くからです。こと飲食店に関していえば若い女性に好まれるお店は男性にも受け入れられやすいですよね。だからこそ、「あの店、美味しかったよ!」という女性社員の言葉はかなり大切です。となると、飲食店側としても普段来店してくださっている若い女性を対象にして、「歓迎会を当店で実施してくださいね」とアピールすることが必要となります。そのためには、若い女性客対策は必須項目。特に女子会などで利用されたときは大きなチャンスです。
女性客が社内で営業をしてくれる仕掛けを作る
若い女性対策をして歓迎会予約を獲っていくためには、簡単でもいいから「春の新入生・新入社員歓迎会キャンペーン」といったチラシをつくっておくことをおすすめします。
ここで忘れてはいけないのが、チラシを捨てられずに、しっかりと持って帰ってもらえるような仕掛けです。たとえばそのチラシに、切り取りやすいランチ割引券などをつけてみてください。
お支払いのときに「この歓迎会チラシにはランチ割引券もついていますのでご利用ください!」と一言添えて手渡せば、きっと「私も頂戴!」と一緒に来ていたメンバーも持って帰ってくれます。さらに、「このチラシを会社の歓迎会幹事さまにお渡しください。もし10名以上の歓迎会としてご利用をいただけた場合、お客様にランチを1回無料でプレゼントいたします。開催後に会社名をおっしゃってくださいね」などのトークも有効ですね。
800円のランチ1食分の原価で、5万円~10万円程度の歓迎会予約をいただけるのならば、万々歳です。ポイントは、「このお店でうちの会社が歓迎会をやれば、自分のランチが1回タダになるかも」とお客様に色気を持たせることです。
法人営業にも思わぬ効果
どうせならこのチラシをもっと活用していきましょう。チラシを使ってぜひやってみたいのが法人営業、つまり近くの会社への売り込みです。残念ながら「うちは料理で勝負しているから、セールスマンみたいなことはしたくない」と思っている飲食店が多いようですが、競合店が二の足を踏んで営業をしていないからこそチャンスなのです。
法人営業なんてやる時間がないし、先方に迷惑になるのでは?などと考えがちですが、会社に訪問して「歓迎会は当店でよろしくお願いします!」とあいさつをしてチラシを受付の方に手渡すだけです。1日30分、5日間続けて訪問すれば、かなり多くの会社をまわれます。地道なようですが、口コミサイトで多くの店を比較した情報よりも、やはりリアルで営業をかけてくれた飲食店のほうが、お客様の記憶には残りやすくなります。
挨拶訪問の際に一所懸命な姿を見せて好印象を残せれば、「やる気もあるし店員さんもさわやかな感じだったから、歓送迎会はあの店で決めちゃっても良いかな?」と予約の獲得につながりやすくなります。近隣の法人を訪問し、「歓迎会はぜひ当店でやってください!」と心の底からお願いしてみましょう。