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飲食店でも外国人観光客の「インバウンド(爆買い)」を狙う

訪日外国人の数はうなぎのぼり

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2015年1~10月の訪日外客数は1,631万人に達し、累計で過去最高を更新したそうです。10月度に至っては前年同月比43.8%増の182万人。昨年よりも55万人も多く来日しているとのこと。この実績を受けて、安倍晋三首相は、2020年の訪日外国人数の目標値を従来の2,000万人からさらに上乗せせよ、という指示を出されたそうです。

中でも中国からの来日がダントツで、1月から10月までで428万人を超えているそうです。全外国人の1/4も占めていることになりますね。

日本国内の消費が少子高齢化社会により徐々に縮小しつつある中で、私たち飲食店経営者も、「外国人によるインバウンド消費(爆買い)」をしっかりと狙い、売上を作っていく必要が出てきました。特に都市部や観光地、諸外国からの観光客が多く到着する地方空港周辺都市にお店を構えている場合は、インバウンド消費を狙っていけば、かなり売上アップが期待できるかと思われます。

 

まずは外国人に来店していただくこと

では、インバウンド消費を狙っていくという場合に、具体的にどのような施策(アクション)を起こしたら良いのでしょうか?大きくは2段階に分けて考えていくべきかと思われます。
1つ目は、「外国人観光客に来店していただく」こと
2つ目は、「来店してくださった外国人観光客に、『このお店は良かった』と口コミしてもらう」こと
の2点です。

まず1つ目の「外国人観光客に来店していただく」ためには、外国人の目に触れ、入っても良いかな、と思わせることが必要となります。外国人の目に触れるためには、外国語メニューが用意されていること、外国語をしゃべれるスタッフがいることなどの表記が有効です。「We Have English Menu」「店内有中文菜单」などと店頭に表示しておけば、自分が理解できる言語で書かれたメニューがある、ということで安心していただけます。

ここでのポイントは、外国語メニューがあることを伝えるだけでなく、「お店の一押しメニューの写真をキレイに撮り、英語や中国語で説明文を添えて大き目に貼り出しておくこと」です。外国人にとっては、日本の飲食店のメニューは「自国の言葉で解説されても、イメージが湧かず、どんな食べ物かを想像できない」ものです。その不安な気持ちを払しょくするために、外国人用のメニューには出来るだけ全品写真をつけ、どんな料理なのかを解説してあげることで、「入っても良いかな」と思っていただけるようになります。

次に口コミで広めてもらうこと

2つ目の「外国人観光客に口コミをしてもらう」ためには、SNSを有効活用しましょう。外国人観光客は、そう何度も日本に来ていただけるわけではありませんが、その方の周りには「もし日本に行ったら、どんなお店で食事をしようかな」と色々な情報を集めている人がたくさんいます。

その訪日予備軍の方たちに対して、徹底的に「この飲食店は良かった」ということを情報発信してもらうのです。Facebookならばチェックイン、TwitterやInstagramならばハッシュタグをつけてもらい、どんどんお店を口コミしてもらうようにしましょう。

「この店はハラールに対応している」「コーシャ認定をされている」「ベジタリアンやヴィーガン用のメニューがある」など、特定の宗教や考え方を持った人に向けて情報発信をしてもらう場合には、例えばハラール認証マークなどを撮影しやすいように、外国語メニューブックに大きく掲載しておくなどの仕掛けをすれば良いでしょう。ご来店の外国人に感想を母国語で語ってもらい、動画撮影し、それをお店の公式YouTubeチャンネルなどにアップしておけば、拡散されやすくなります。

また、特に中国人は来日される数が多いだけでなく、1人あたりの消費金額も平均29万円程度とダントツです。他国からの観光客平均は18万円程度とのことですから、群を抜いてお金を落としてくれます。中国人の方は金色を好むため、料理に金粉や金箔をあしらったりすると写真映えがして、人気が出ます。金箔メニューが載っているメニューだったら、ランチで5,000円以上使っても問題ないなど、財布の紐も緩みやすいのです。

飲食店側としても、中国人爆買い対策として、事前に「微博(weibo/ウェイボー:中国版Twitter)」や「微信(WeChat)/ウェイシン:中国版LINE」の公式アカウントを作っておくと、より口コミをしてもらえる期待値が上がります。

「忙しい買い物スケジュールの合間を縫って来ても料理の提供スピードが早いので問題はない」など、「この飲食店は何が良いのか」「外国人にとってどう安心なのか」ということなどを徹底的にアピールしていけば、外国人のインバウンド消費(爆買い)の波に乗り、一気に売上を伸ばしていくことも可能です。ぜひ試してみてください。

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