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飲食店の「敵」は競合店ではない

ファミリーを呼び込んで差別化を

売上が落ちている飲食店の経営者からは、「競合店が次々とオープンして、お客様を奪われちゃったんだよ」という嘆き話がよく出てきます。

でも、実際にはどうでしょうか…?
確かに、お客様は魅力的な飲食店が新しくオープンしたら、一度くらいは行ってみられるでしょう。
その1回分だけは、お客様が自分のお店には来てくれないかも知れません。

でも、本当にあなたのお店が「魅力的」な飲食店ならば、お客様は絶対に戻ってきてくれるはずなのです。

多くの飲食店セミナーなどで語られる話が、

「飲食店にとっての競合とは、他の飲食店だけではない。お客様がお金を使う可能性のあるお店全てが競合なのだ。
お客様は限りあるお小遣いや予算の中で、今日は豪華にご飯を食べに行こうか、新しいシャツを買おうか、映画を見に行こうか、などと考えている。
そのお客様のお金の使い道をあなたの飲食店にしてもらえるように意識をしよう」

という内容です。これは全く間違いではありませんし、非常に大事なポイントを突いています。

ただ、残念ながら、「では、どうやって自店をお客様にとってお金を使っても良いお店だと思ってもらうのか?」という具体論が語られるケースはほとんどありません。「お客様に選んでもらえるようなお店になろう」と念仏を唱え続けていても、残念ながらその夢は実現しないのです。

では、どうしたらお客様に選んで貰える飲食店になれるのか?結論を先にお伝えすると、「お子様対策」です。
「ねえ、ママ、今日もあの店に行ってゴハンを食べようよ!」とお子様が言ってくれるお店になりましょう、ということです。

子育てをされた経験のある方ならお分かりかと思いますが、特に小さいお子さんを連れて飲食店に行くことは、親にとって「非常に気を遣い、疲れる」イベントなのです。

飲食店に食べに行けるだけのお金と時間の余裕があっても、「お店や他のお客様に迷惑をかけてしまったら大変だし面倒くさい。 おとなしくしている子だったら良いけど、我が家のおチビちゃんはそうはしてくれないしな~・・・」という思いが先に頭に浮かび、結局は、「じゃあ今日も何か買って帰って家で食べるか、自分達で作って食べるか?」となってしまうのが実情なのです。

それだけ、お子様連れで飲食店に入る、ということは、お客様にとって負担が大きいということをまずは理解しましょう。
次に、その「疲れる」「面倒くさい」という思いをいかに払拭してあげられるか、ですが、これはお子様に「またあのお店に行きたい!」と思わせる内容と重なってきます。

お子様のハートをつかんでファミリーを呼び込む

お客様がお子様連れで飲食店に来られようとしないのは、「子供がじっとしていない」からです。

楽しくお酒を飲んで食事をしようとしても、子供がじっとせずにはしゃぎまわり、他のお客様に迷惑をかけてしまう。もしくは、「ねえ、早く帰ろうよ~」とお店にいることに飽きてしまって、帰ろう帰ろうとダダをこねる。

このことが、お子様連れのお客様の足を遠ざけてしまっているのです。
逆にお子様を「じっとさせて」「もっとお店にいたいと思わせる」ことができれば、お客様は来店してくださるのです。 だからと言って、「キッズスペース」を店内に作る余裕があるお店は少ないはずですから、可能な限り、以下の項目を実行してみてください。

・お子様用の「メニュー」をフード/ドリンク共に用意する
・お子様が店内で遊べる「おもちゃ」を用意する
・お子様用の「おみやげ」を用意する
・お子様専用の「次回来店時に使えるクーポン」を用意する

HANJO集客に収録の「お子様メニュー」テンプレートの一例
「おすすめメニューPOP」ひな形

当サイトでご紹介しているHANJO集客サービスでは、お子様連れのお客様向けPOPのひな形を提供しています

いずれもそんなに難しいことではありませんが、大事なポイントは「そのサービスではお金は取らないか、頂いても原価程度の少額にする」ということです。
例えば、お子様用のフードを提供すれば手間や原価がかかりますが、これは「お子様連れのお客様を呼び込むための販促費」として捉え、極論100円とか無料で提供してしまうのです。そうするとお客様の心には「あの店は子供連れをウェルカムしてくれるし、子供用ゴハンも無料(もしくは格安)だから、あの店にしよう」と選んでもらえるようになるのです。

「おもちゃ」は塗り絵や人形でも良いですが、ここは思い切って「スマホやタブレット」を用意してみてください。 家ではパパ・ママにスマホを使わせてもらえないお子様でも、「あの飲食店に行ったら使わせてもらえる」となると、行きたい行きたい、とせがむようになります。
ご両親も「お店にいる間だけならば使わせても良いか」と使用の許可を出してくださるケースが多いはずです。
もちろん、お子様が喜ぶようなアプリはたくさんインストールしておいてくださいね。びっくりするくらい集中して、じっとしてくれますから。

「おみやげ」はアメでも安いお菓子でもOKです。
「あの飲食店に行けば、おみやげにお菓子がもらえる」と覚えて貰うだけで、子供はあなたのお店を選んでくれるようになります。

「クーポン」は、お客様がお帰りの際に「次にお店に来てくれたら、おねえちゃんからアイスをプレゼントするからね」などと言いながら直接お子様に手渡しをするようにしてください。このクーポンとお土産で、お子様のハートはガッチリつかめます。

このように売上が落ちている原因を「競合店」のせいにして逃げてしまうのではなく、まずは「お子様対策」をすることで、子供連れのお客様にリピート来店していただけるようなお店作りをしてみれば、売上はきっと回復してくるはずですよ。

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