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ファーストドリンクって何ですか?では売上は伸びません。

従業員には「優先順位」を伝える

飲食店のホールスタッフを教育する際に、先にデシャップに上がった(出来上がった)料理とドリンクから順にお客様に提供してくださいね、と伝えられていることかと思います。

もちろん、温かいものは温かい内に、冷たいものは冷たいままでご提供することに越したことはありません。

でも、マニュアルをこなすかのように「出来上がった順に」料理やお酒を提供しているだけでは、顧客満足度(CS)を高めることはできません。

CSが高く、売上を伸ばしている飲食店は、ホールスタッフに「優先順位」をしっかりと意識するように教育をしているのです。

ファーストドリンクの提供スピードを意識する

優先順位をスタッフに意識させている飲食店で特に重要視するのが「ファーストドリンク(1杯目の飲み物)の提供」です。
テーブルレストランでも、居酒屋でも、お客様が最も嫌がるのが「放置されていると感じる」ことです。

例えば、夏の暑い日にお客様が居酒屋に来店してくださったとします。
店内は満席。ホールスタッフも忙しそうに動き回っています。いわゆるマニュアル通りに動くとすると、先に店内でお酒を召し上がっていたA卓からビール2杯の追加オーダーが入った際、後から入店されてB卓に座られたお客様からもほぼ同時にビール2杯のオーダーが入っても、A卓への提供を優先しますよね。

でも、CSの高い店舗では少し違う動きをします。
それは、「ファーストドリンク(1杯目の飲み物)は徹底的に早く提供する」ようにしているのです。

今回のケースではほんの少し遅れてオーダーが入ったB卓のお客様へのビール提供を優先する、ということですね。

店内ですでに数杯のお酒を召し上がり、追加のビールを頼まれたお客様のジョッキには、多くの場合、まだ少しだけビールが残っていることでしょう。
喉はすでに潤っているし、涼しい店内にいらっしゃるため、汗も引いています。

一方、後から入店されたB卓のお客様は、暑い中来店してくださったばかりのため、喉は渇き、汗はひかず、まだリラックスはできていない状態です。
そんなお客様には、1秒でも早くキンキンに冷えたビールをご提供し、のどを潤して「プハ?ッ!」と一息ついていただくべきなのです。

A卓のお客様は、B卓に先にビールを提供した、と目くじらを立てて怒られることはまずないでしょう。

一方、もしB卓のお客様を数分でも待たせてしまったら、「暑い中冷たいビールを求めて来店したのに、この店は俺らのことを放置しやがる」として、不満を感じられてしますのです。

ファーストドリンクを周知する

この「ファーストドリンクの提供スピードを速く行う」ためには、ホールスタッフだけでなく、サーバーからビールを注ぐ担当者にも「このオーダーはファーストドリンクだから速めに提供すべき」と周知させることが必要となります。

そのために、居酒屋業態でしたらファーストドリンクのオーダーをいただいたらすかさず、「ファーストドリンク生ビール2杯いただきました!」などと、ファーストオーダーが入ったということを大声で告知していけば良いのです。

こうすれば、お客様に数秒でも早くファーストドリンクをご提供することができるようになり、お客様満足度(CS)も上げていくことができるのです。

全ての料理・ドリンクをマニュアル通り、順番通りに提供するのではなく、場面場面で優先順位をつけて提供順番をも変えていく。
このような細かい配慮こそが、お客様に喜ばれ、リピート客を呼び込む秘訣なのかもしれませんね。

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