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ハッピーアワーで集客し、ハーフポーションで満足度をアップする

まずは店舗認知、そして入店をしてもらうことが重要

「最近お客様の数が減っているな~。ピークタイムには混むけど、それ以外の時間はさっぱりだ」
このような嘆きは、特に競合店が多い繁華街立地に出店している飲食店の経営者からよく聞かれます。

ご存知の通り、日本国内には飲食店が70万~80万件存在すると言われています。御店の周りでも、ちょっと見回せば競合店だらけになっていませんか?
その数多くある競合飲食店が、「店の前を歩いている方を自店に呼び込もう」と必死になってあらゆる手を打ってきています。
御店はどうでしょうか?3年前、昨年と「同じ販促・集客方法」しか実施していないということはありませんか?

開業後10年間生き残る飲食店は全体の1割未満という生存率の中、昨年までと同じ施策しか実行していないにも関わらず「お客様が来ない」とおっしゃっているのは、失礼ながら「9割」のほうに入ってしまう可能性が高くなると言わざるを得ません。

ハッピーアワーを導入する

特に競合ひしめく繁華街立地の飲食店の場合は、「ハッピーアワー」を導入されることを強くおすすめします。
ハッピーアワーとは、「アイドルタイムにドリンクなどを値引いて提供することでお客様に入店していただきやすくする」ための施策ですね。

気を付けていただきたいのは、ハッピーアワーの値引き率(額)はお客様が思わず「これはお得だな」と足を止めてしまうような大胆なものにすべき、という点です。
たまに「ハッピアワー!600円の生ビールが19時まで500円!」などという看板を見ますが、これではお客様の足を止めることはできません。逆に「なんかあまり割引をしてくれないセコイお店」というマイナスの印象を持たれてしまう危険性が高いので要注意です。

値引き率(額)は各ドリンクの原価率を見ながら決めていただければ結構ですが、こちらで解説させていただいている通りハイボールなどは原価が約75円程度で提供できますので、思い切って「ハイボール19時までは何杯飲んでも200円。18時までは100円!」などという大胆な設定をされたほうがインパクトが大きくなります。

ハッピーアワーの割引率の設定方法についてはこちら

ハーフポーションのフードを用意する

「そんな値段でお客様を呼び込んでも利益にならない」と考えられる方がいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。そこで「ハーフポーションのフード」をご提供すれば良いのです。

実は、19時までのハッピーアワーなどに来店されるお客様は「この後飲み会があるんだけど、時間が少しあいちゃったから1人でゼロ時会なんだよ」という方などが多くいらっしゃいます。
飲み会のためにお腹は空けておきたいけど、さすがに何のつまみ(アテ)も無しに飲むのはさみしい、という方が多いのです。
このハッピーアワーにおいて通常ポーション(量)のフードを提供しようとしても、頼んでいただける期待はあまりできません。

そこで、「ハーフポーションのフード」を用意しておくのです。
通常メニューで「チョリソー盛り合わせ580円」があるとしたら、半分量の盛り合わせを「お手軽チョリソー盛り合わせ 300円」などとして提供すれば良いのです。

「ハッピーアワーにつられて知らない店だったけど入店してみたら、結構雰囲気が良いじゃない。つまみも安くなってるし、ついチョリソーも頼んじゃった。1杯で終わるつもりだったけど、まだチョリソーも残っているから、2杯目も頼もうかな。どうせ安いし」
このようにお客様に感じていただければバッチリですね。

恐らくこのお客様はお店の雰囲気、従業員の接客態度などにある程度満足され、また再来店してくださることでしょう。

ハッピーアワーの設定は、決して店が儲かるためのものではなく「ここに自分が行く可能性のある飲食店が存在している」ことをお客様に知らしめ、そして「お試し入店」をしてもらうことにあります。
お客様は、決して自分が知らない店、かつ魅力を何も感じない店には飛びこみで入店してくださりません。ぜひ飲食店はハッピアワーを設定して、店舗認知をしてくださっていない店前通行客の足を止めるようにしてみましょう。

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