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自店の周年記念は大々的にイベント化する
開業後にいかにお客様に注目していただくか
飲食店を新規開業する際は、多くのお客様にお店を知っていただこうとオープン記念キャンペーンを実施したくなりますよね。
一方、まだ店舗運営やオペレーションに慣れていない内に、あまりにも多くのお客様にご来店いただいてしまうと、「不満足客を増やしてしまう」ので要注意だというお話も、別コラムでさせていただきました。
徹底的にお叱りをもらうための「プレプレオープン」をしてみよう
では、開業時以降、お客様が御店に注目してくれる日は、いったいどんな時があるのでしょうか?
答えは・・・「ありません」。
冷たいようですが、新規オープンをした飲食店以外に、一般のお客様が個別飲食店に興味を持ってくれるタイミングは、ほぼありません。
偶然テレビの取材を受けた、雑誌に載った、著名人におススメされたなどのトピックスが無い限り、開業済みの一般飲食店にスポットライトが当たることは、残念ながらまず無いのです。
お客様は、新店に対しては「お、新しくできた飲食店だな。どんなお店なんだろう?」「割引もしているのなら、一回くらいは試してみようかな」と興味を持ってくださいますが、そのタイミング以外に既存店に注目するきっかけがないのです。
黙っていたらお客様に注目をしていただけないのなら、飲食店側から「オープン1周年記念特別半額セール」などのイベントをしかけてしまいましょう。
チラシやPOPを見たお客様は「あれ、この店があること自体知らなかったけど、店構えとメニューはなかなか良さそうだな。1周年記念で半額になるのなら、まあ試してみるか」、とオープン記念キャンペーンと同じような感覚で注目してくださるのです。
さらに開業後1年も経っていますので、調理もスタッフの接客もかなりこなれているはずです。キャンペーンを実施して仮にお客様が想像以上にご来店してくださっとしても、現場が混乱してお客様にご迷惑をおかけすることにはつながらないでしょう。
顧客情報を獲得する
さらに、せっかく周年記念イベントを実施するからには、お店に興味を持ってくださるお客様のご連絡先などをゲットできるようにしましょう。
「〇月〇日~〇月〇日までの1週間、当店では周年記念イベントを実施します。全てのお客様に、ドリンクとお料理を30%オフでご提供します。さらに、月・水・金はメールアドレスの@より前の文字数が奇数の方、火・木・土は偶数の方を50%割引とさせていただきます。50%割引をご希望の方は、tenpo@marumaru.comまで空メールをお送りくださいね。なお、最終日は奇数・偶数関係なく50%割引とさせていただきます」
などと、割引率を高めたいのならば、メールアドレスを教えてくださいね、ということをイベントっぽく告知をしてしまうのです。
お客様も、「メールアドレスを教えるだけで割引率が20%もアップするのならば、教えちゃおうかな」と乗ってくださる方が多いでしょう。
「さらに、期間中にメールをお教えいただいた方の中から抽選で、1名様にドンペリ、3名様にモエをプレゼントします。当選者にはメールでご連絡しますので、ぜひご応募ください」
などの追加特典をつければ、メール収集数も格段と上がるでしょう。
混雑している様子を店前通行人に見ていただく
もちろん、店舗にとってこの周年記念をすることは、売上にはつながれど利益にはつながりづらいでしょう。
でも、それ以上に、お客様のご連絡先をお聞きできたり、自店の味や接客サービスの良さを体感していただける、などのメリットがあるはずです。
さらに、キャンペーン目当てで多くのお客様が来店してくださり、時には店外に行列を作ってくださっている姿を、全く御店のことをご存知ない店前通行人の方に見ていただくということが何よりも販促になります。
先ほどのテレビ取材ほどの効果は無いかもしれませんが、「あれ、このお店って行列ができるくらい人気のお店なの?」と興味を持っていただけるからです。
もしFacebookやInstagramなどのSNSを店舗でやっている場合は、すかさずこの行列のシーンを撮影し、告知に使うようにしてください。
個人情報にはくれぐれも気を付けていただきたいのですが、行列しているお店の写真というのは、何よりも強いインパクトがありますからね。
出来ればこの「周年記念イベント」は毎年行い、開催の度に新規のお客様の目に触れるように工夫をこらしてみてください。
毎年色々な工夫をしていると、他店や他業態の周年記念イベントからヒントを得たりすることもできることでしょう。
ぜひ、毎年の施策を日報などにメモをして、結果を定量的に把握していかれることをおすすめします。
豊富な実績とノウハウを持つ運用支援サービスの利用も選択肢
SNSを利用した拡散は基本的には無料で行うことができます。ただ、一方で忙しい営業の中で人手も少なく、掲載する写真や発信方法のノウハウもない中で難しいとお感じの飲食店様もいらっしゃるかもしれません。
このような場合は、専門の会社に初期運用を委託し、ノウハウを習得したらお店自身による運用に移行するのも一つの選択肢かもしれません。一例として、GMOグループが提供しているサービスをご紹介させていただきます。
IT補助金等、公的な補助を受けて利用できる場合もありますので、よろしければお問い合わせください。
GMOコマース社 実店舗集客サービス