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居酒屋の売上アップ~団体予約獲得による客数増のポイント
訴求ポイントは幹事さんの視点で考える
団体客のご予約は居酒屋にとって売上を一気に高める大きなビジネスチャンスですね。今回は、宴会を仕切る「幹事さん」がどのような切り口で予約する居酒屋を探し出すのか、という視点を見てみましょう。
まず、我々が意識すべきことは、「宴会を仕切る幹事さんは複数の居酒屋を比較している」という点です。宴会の幹事になった方は、まずはフリーペーパーやネットなどを使って、「数多くの居酒屋の中から、これはないな、という居酒屋を切り捨てる」ということから始めます。
切り口はいろいろとありますが、
①コースの金額
②料理内容
③飲み放題の有無
④予約する人数
などが頭に浮かぶのではないでしょうか?この切り口に合わなければ、最初の時点で切り捨てられてしまうのです。まずは自店のチラシや看板、ネット掲載情報などに、これらが「わかりやすく」書いてあるかを確認してみてください。
次に、「こだわり」を考慮します。
⑤個室でゆっくり楽しみたい
⑥女子だけしかいないから、料理は量より質を重視したい
⑦主役がスパークリングワイン好きなので、飲み放題にスパークリングワインを入れてほしい
など、こだわりを持っているお客様に、
「当店はしっかりとお客様のご要望にお応えできますよ。チラシやネットに載っていない内容も相談してみてくださいね。できる限り対応いたします!」
ということをしっかりと伝えておきましょう。画一的な対応しかしてくれないのではなく、この店は少し相談ができそうだ、となると、問合せにつながりやすくなります。
特に意識していただきたいのが、宴会の幹事さんの「面倒くさい」負担を軽くすることです。
幹事さんにとって最もつらいのが宴会参加者から「初めて行く店なんだから、もう少し分かりやすいところ、行きやすいところを予約してよ」とクレームを言われてしまうことです。
特に歓送迎会などの宴会には多くの場合「主役」がいますので、時間通りに宴会をスタートできないと、主役に失礼になってしまいます。
「当店は駅直結ビル9Fなので、改札口から60秒で到着。忙しい企業戦士のみなさんにも集まっていただきやすい場所です!」
「ご来店のお客様で迷う人はほとんどいらっしゃいません。時間通りに宴会をスタートできます」という「ウリ」を載せておけば、幹事さんの心に響くに違いありません。
さらに「宴会は当店にお任せください。追加料金なしで主役の方のお料理を豪華にさせていただきます!」などの訴求をすれば、幹事さんにとって最も満足度を高めなければいけない主役を立ててもらえることを期待して、予約をしてもらいやすくなるでしょう。
コース名もありきたりな「お飲物込5,000円コース」などではなく、「主役を主役に!主役だけお料理豪華プラン」などにするなど、複数の居酒屋を検討している幹事さんの目に留まりやすい名前にすることをおすすめします。
告知はきめ細かく、大胆に
宴会のコースやネーミングが固まったら次は告知です。まずはよく来店されるお客様にきめ細かく告知することから始めましょう。店内に宴会の案内の貼り出しやテーブルに置くことも大切ですが、意外に効果を発揮するのがトイレです。店内の壁やテーブルは、目立つようで、お客様は目の前のお酒と料理、そして話に夢中になっています。
その点、トイレは一人になる貴重な時間。目線がいく場所に案内を貼り出しておけば効果は抜群です。
「おくつろぎのところ、大変申し訳ありません。この場所が、お客様にお伝えしたい内容を一番ゆっくりとお話しできると思いまして・・・・・」
などのように、単なるチラシ風にするのではなく、お手紙風にして書くと、より読み込んでいただけます。
幹事さんが望んでいるのは、主役に喜んでもらうことと、参加者から「いい宴会だったね」と言われることです。
宴会予約獲得のアピールポイントを、居酒屋側がアピールしたい食事やお酒に絞り込むのではなく、幹事さんが居酒屋を選ぶ際に重要視する内容に絞り込むことで、競合他店に勝つことができるようになるのです。
最近は、幹事さんにも楽しんでいただけるよう、最寄り駅までの送迎バスを無料で提供する居酒屋も多くなってきました。ぜひ、他店に負けない自店のウリを、お客様目線で見つけていきましょう!