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エスニック料理店のメニュー作成のポイント

エスニック料理店はメニューが命

エスニック料理店などの飲食店には、お客様が食事をしたり、お酒を飲んだりするなど、目的を持って来店されます。アパレルなど、他の業態との大きな違いは、「エスニック料理店の場合はお客様が入店すると必ず何かを頼んでくれる」という点です。

 

また、入店する前は「今日は絶対にこのメニューを頼もう」と決めていたお客様も、店内POPで「期間限定メニュー」などを目にすると、急遽頼むメニューを変更されることも多くあります。

 

「ガパオが700円ならば安いから入ってみよう」と店前POPを見てエスニック料理店に入った場合でも、「当店の人気トッピングベスト3」などと書いてあると、ついトッピングも頼んでしまいますよね。

 

このように、エスニック料理店というのは「お客様は必ず何かを頼んでくれる」というありがたい業態であり、かつ店内でメニューやPOPを使って訴求をすれば、比較的簡単に追加注文や高額メニューのオーダーを取ることが可能な業態なのです。

メニューに関して気を付けることとは

では、エスニック料理店のメニューにおいて気を付けるべきことにはどんなものがあるでしょうか?

 

最初に気を付けていただきたいのは、「メニューが汚れていないか」という点です。

 

これから食事や飲み物を楽しもうと入った店のメニューが汚れていたり、ベトベトしている状態では、お客様のテンションが下がってしまいます。

メニューは、ラミネート加工をするなどして、毎日しっかりと開店前に拭きあげるようにしてください。もちろん、お客様がお帰りになるごとに、テーブルを拭くと同時にメニューも拭くことを徹底してください。

次のポイントは、料理のネーミングです。

例えばパスタ屋のメニューでは「ペペロンチーノ」ではなく、「青森県田子産の無農薬にんにくをたっぷり使った絶品ペペロンチーノ」というメニューのほうがおいしそうに聞こえますよね?自店のメニューを「何を頼もうか選んでいるお客様の視点に立って」再度全て見直してみることをおすすめします。

 

また、ネーミングと共に大切なのは、「商品写真をメニューに入れること」です。お客様がお腹を空かせている時に、それぞれ魅力的な名前のメニューの横においしそうな写真があったらどうなるでしょうか?

「200円高いけど、こっちのほうがおいしそうだから頼んじゃえ!」とお客様のおサイフの紐を緩ませることができるのです。

 

「ガパオ単品700円 トッピングパクチー150円」と無機質に書いてあるのではなく、その横に作りたてで湯気が立っているガパオの写真があり、「うまさ倍増追加パクチー150円!」と書いてある方が注文率が高まりますよね。ネーミングで興味を持たせ、写真で意思決定させる、という流れを忘れないようにしてください。

 

特にエスニック料理はネーミングだけを聞いても、それがどんな料理なのかを想像できないお客様も多いはずですので、しっかりと説明文と写真をつけるべきです。

セットメニューも複数用意する

さらにエスニック料理店で客単価アップを実現するために大切なのは、「セットメニュー」を多数用意しておくことです。ガパオ単品ではなく、ライスとスープのセットだといくら、サラダをつけるといくら、トッピングをするといくら、ドリンクもつけるといくら、など、「お客様がつい頼みたくなるセットメニュー」を「単品で頼むよりも安く」ご提供すること、またそのお得なセットをしっかりとメニューに写真付きで載せることで、オーダー意欲を高めるのです。

 

気を付けるべきは、セットメニューにある(もしくは近い)内容を単品でお客様が注文なさった際には、従業員から「このようなセットがあり、お得ですがいかがですか?」としっかりとお伝えすることです。単品でオーダーした後にお得なセットメニューをお客様が見つけると、「セットがあるならば言ってくれたらいいのに。不親切なお店だ!」と不満につながってしまいますので要注意です。

 

店内POPなどでセットメニューを告知する際には、「ある席からは見えやすいが、ある席からはPOPが見えづらい」ことの無いように気を付けましょう。 これも不満やクレームにつながってしまうので、「どのお客様の目にも入りやすいように」気を付けることが大切です。

 

お腹を空かせたお客様に、自店のメニューを魅力的に感じてもらえるようなネーミングにして、写真でご紹介し、セットでお得感を出しながらおすすめする。これができれば、エスニック料理店の客単価は、無理なく自然に上げていくことが可能となります。

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