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飲食店は「〇〇のお店」と思い出してもらえるようにする
特長のない飲食店は淘汰されてしまう
飲食店に限らず、全てのビジネスにおいて重要なことは、「お客様が欲しいと思った時に、そのサービス・商品の提供者として思い出してもらうこと」と言えます。
DIYで棚を作るお父さんが電動ドリルを買いたいなと思った時には、品揃えの良さそうな大型ホームセンターが頭に浮かび、双子の赤ちゃんが生まれる予定の若い夫婦は、双子用のベビーカーを専門に扱っているお店に訪問することでしょう。
では、あなたが経営している飲食店には、どんな特長がありますか?特長とは、お客様がご飯を食べに行こう、お酒を飲みに行こうと考えた際に「あっ、あの〇〇の店に行こう!」と思い浮かべてもらえるようなウリのことです。
業態ごとに「ラーメン屋」「居酒屋」としか自店を表現することができない方は要注意です。いざお客様がラーメンを食べに行こうと考えた際に、特長がなければ、「あの店に行こう!」とはなりませんからね。
例えばラーメン屋だったら、
・無化調の濃厚鶏ポタラーメンが食べられるお店
・デフォの麺量が350グラムのカラシビ坦々麺のお店
居酒屋だったら
・お通しの絶品バーニャカウダが食べ放題のお店
・1,500円で時間制限なしのセルフ飲み放題が楽しめるお店
など、お客様の頭の中に残り続けるような、強い印象・特長がなければ、いざという時に思い出してもらえないのです。
日本は今、飲食店の開業ブームです。裏を返せば、飲食店の廃業がそれだけ多いとも言えます。開業後たった2年で50%以上の飲食店が閉店に追い込まれているといわれている現実から見ると、「〇〇屋」というだけでなく、自店の特長をしっかりと作り、看板やPOP、スタンプカードなどにその特長を書き、アピールすることで、お客様の頭にすり込みをしなければ、生き残りは難しいと言えるでしょう。
特長を検討する際のポイントは、「お客様が知り合いに自店をすすめてくれる際に、どういう表現をしてもらいたいか?」という視点で考えることです。
せっかく化学調味料に頼らず、無化調でスープをつくっているのならば、「無化調」をアピールしたいですね。また、サラサラのスープではなく、粘度の高い鶏ポタならば、「濃厚」という言葉も入れたいですね。
「え、その行こうって言っている店って、どんな感じなの?」と誘われた側が聞いた際に、「〇〇だからすごく良いんだよ。行こうよ!」と言い切ってもらえるように、自店の「〇〇」という特長を創りあげていけば良いでしょう。
もちろん、自店の味や値段など、直球勝負の「〇〇」だけでなく、
・キッズスペースがあるから、小さな子供連れでも安心してくつろげる居酒屋
などのように、ご来店いただきたいターゲットが抱えている課題を解決してあげられるような特長もウケが良いでしょう。
飲食店経営者の方、開業予定の方は、改めて自店の特長を表す「〇〇のお店」の〇〇の部分を考えてみてくださいね。