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お客様に「美味しい召し上がり方」を複数提示する

同じメニューでも、食べ方によって味はまったく変わってくる

飲食店においては、お客様にご提供する料理はベストな状態、ベストな食べ方で美味しく召し上がっていただきたいですよね。

でも、最近流行っている飲食店の傾向を見ると、「お客様に複数の食べ方をご提示」している店が多いようです。

 

例えば、行列ができることで有名な某つけ麺店では、

①麺が1/3程度減るまでは通常通りに食べて
②次の1/3は麺にスダチを絞って食べて
③最後1/3は黒七味をかけて食べてください

という、いわゆる「味変(あじへん)」を推奨しています。

 

実はこれ、新しいことでもなんでもなく、「ひつまぶし」などでは昔から当たり前にされていたことでした。ひつまぶしの場合は

①最初の1/3は普通に食べて
②次の1/3はわさびや薬味をつけながら食べて
③最後の1/3は出汁をかけてお茶漬け風にして食べてください

というやつですね。

 

これらの食べ方は、その場で召し上がるお客様に喜んでいただけるだけでなく、フォトジェニックなので(写真映えがするので)インスタグラムなど、SNSにアップしてもらえる期待値も高くなります。

自店でも味変をご提案できないか考えてみる

いかがでしょうか?自店で提供しているメニューで、このような「味変」をしながら美味しく召し上がっていただけるものはないか、考えてみませんか?

 

例えば、最近流行っているものに、「冷やし〇〇」があります。山形県の冷やしラーメンなどは有名ですが、「冷やしとんかつ」とか「冷やし天丼」などもグッと知名度を上げてきています。

自店でアツアツのとんかつを提供している場合は、「1杯目のごはんはアツアツのとんかつで召し上がってください。お代わりのご飯は、冷たいごはんもご用意できます。冷たい特製ダシをかけて、冷やしとんかつ茶漬けにしていただくこともできますよ」などと提案すれば良さそうですね。

 

トマトソースのパスタを提供している店では、「よろしければ半々に取り分けた上で、片方はパルミジャーノチーズを山盛りで、もう片方は、ハバネロから作った特製ホットオイルをたっぷりかけて召し上がるのがおすすめですが、いかがでしょうか?」などのご提案をすれば良いでしょう。もちろんコストや手間がかかるものは、しっかりとご説明の上、少しだけ追加料金をいただけば問題ありません。

 

また、「調味料やトッピングを使った美味しい食べ方」についても、しっかりとお客様にお伝えすることをおすすめします。もしご自身で美味しい食べ方のご提案が思い浮かばない方は、ホール・キッチン問わず、従業員の方たちに相談してみることをおすすめします。

 

まかないで店舗の料理を食べることもある従業員は、「ラーメンに焼きおにぎりを入れる」「カルボナーラにバニラアイスをトッピングする」など、こちらが考えもつかないような食べ方を楽しんだりしているはずです。その中で、これは!というものがあったらお客様にもお伝えしていきましょう。

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