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飲食店のメニューには「自撮り棒・・・無料」を入れる

お客様が店内で撮影する機会が増えてきた

飲食店内でお客様が写真を撮影されるということは、携帯やスマホが普及していない20年ほど前までは、ほとんどありませんでした。
あるとすれば忘年会などの最後に全員で記念撮影していたくらいでしょうかね?

 

でも、時代は変わりました。
今では飲食店で食事をされるお客様の半分以上が、何かしら店内で写真を撮られていると思われます。

その理由は、SNS。食べたもの・飲んだものの写真や、友だちと一緒に自撮りをしたセルフィーをFacebookやInstagramにアップするために、特に若い女子を中心に、お客様は店内のあらゆるところで撮影をしています。

 

そんな「インスタグラマー」たちの特長は、「写真撮影を店員など他の人には頼まず、自分たちで行う」という点です。
誰か知らない人に撮ってもらって満足がいかない表情で写るよりも、スマホを持つ手の角度から表情、友だちとの配置、フラッシュの有無までを研究しつくして、自分たちのベストショットを自らの手で撮影した方が納得感が高いからです。

自撮りが増える中で、飲食店が行える工夫は?

では、自撮りをされているお客様が多い飲食店としては、どのような工夫ができるでしょうか?

まず意識していただきたいのは、「お客様がSNSにアップしている写真に、自店名が写りこむように工夫する」ことです。

 

例えば最近流行りの、お客様が自分でデコレーションを選んでトッピングするアイスを提供しているお店は、「プレッツェルのハートのトッピング超カワイイ!」とSNSに写真がアップされることが多いでしょう。

お客様は、自分で食べるアイスだけでなく、「他にもこんなにかわいいトッピングがあるんだよ~」とショーケースの写真も撮られます。
このお店の場合は、コーンスリーブ(コーンを包む円錐形の容器)やトッピングショーケースに店名を大きく入れておくことで、写真に自店名を写りこませることができます。

多くの飲食店がこのような「自撮り対策」を実施し始めていますが、その極め付きが「メニューの最後に『自撮り棒レンタル・・・無料』と書いておく」というサービスです。

 

某飲食店のメニューには、普通にフードメニューが並んでいるページの最後に

貸出サービス -女子会の御伴-
自撮り棒(ミラー付き)、自撮り棒(ミラー&LED付き)、自撮りレンズ・・・無料

と堂々と書いてあります。これによりセルフィーを楽しもうとしているお客様は自撮り棒を使って撮影をしてくれるだけでなく、「自撮り棒無料ってメニューがあったw」などとメニューブック自体をSNSにアップしてくれるため、口コミにもつながりやすくなります。

この「自撮り棒レンタル」、実はすでに小豆島にある国立公園(寒霞渓)でも有料で始められています。
有料でも多くの借り手がいるようですから、飲食店で無料で貸し出しを始めれば、かなり人気が出そうですね。

 

日本全国で70万店以上あると言われている飲食店。
お客様に選び続けていただくためには、「お客様のニーズ」をしっかりと捉えて、柔軟に対応していくことが必要だと言えそうですね。

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