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飲食店は年間の販促カレンダーを作成して早め早めに動きましょう
販促準備は前倒しで行う
アパレルのファッションショーが開催されたニュースなどをテレビで見ていると、まだ秋口なのに来年の夏のファッションが取り上げられていたりしてびっくりしますよね。
これは、アパレル業界は常に季節を先取りしておかないと、製造・販売・流通が追い付かなくなってしまうからです。
飲食店でも同様です。秋風が吹いた瞬間からすでに年末商戦の準備を始めたり、除夜の鐘を聞く頃には、来春の歓送迎会の企画を始めなければ間に合わないのです。
街を歩いていて、他店の「忘年会のご予約承ります」というPOPを見て慌てて自店の年末ご予約促進POPを作成していただのでは、半歩どころか1歩も2歩遅れを取ってしまっていると言えます。
だって、自店のPOPが完成するころには、すでにお客様は忘年会の「早割特典」を求めて、他店に予約を入れてしまった後の可能性が高いですからね。
「そうは言っても、日々のお店の運営だけでいっぱいいっぱいで、季節ごとの企画なんて考えていられないよ」という方も多いことでしょう。
そんな方におすすめなのが、「年間販促カレンダー」を作成しておき、
・いつどんな販促を行うべきなのか
・その販促の準備はどれくらい前から始めるべきなのか
を常にカレンダーを見ながら確認できる環境を作っておくことです。
例えば10月は運動会やハロウィン、11月はボジョレーヌーボーやズワイガニ漁解禁など、各月ごとに発生するイベントをカレンダーで事前に把握しておけば、そのシーズンが到来する前に、事前にチラシやPOPを作成することができるようになります。
また、一般的なイベントだけでなく、店舗近隣の大企業がボーナスを支給する日などを把握しておくことができれば、「年に二回の自分へのご褒美!贅沢〇〇セットの予約を承ります」「祝ボーナス!今日は少し贅沢してみませんか?」などのように、お客様が多くのお金を自店に落としてくださるように働きかけてみることも可能です。
他店の販促キャッチコピーを研究する
販促カレンダーを作ることで「いつ、どんな内容をお客様に訴求するか」がある程度イメージできたら、次にその内容を「どうやってお客様にお伝えするか」がポイントになります。
お客様へのイベント告知は、注目してもらえるように「キャッチコピー」を考える必要があります。
例えば、11月のズワイガニ漁の解禁に伴い、セコガ二と呼ばれるズワイガニのメスを使ったセコガニ丼を訴求する場合に「11月6日ズワイガニ漁解禁!」とだけ書いてあるPOPを作成しても、一般のお客様にはあまりその価値が伝わりません。
そこで、「メスのセコガニは、来年1月10日までの約2ヶ月間しか捕獲できません。セコガニ丼提供終了まであと42日!」などのように、日めくりでお客様に訴求するようなPOPを作成してみたらいかがでしょうか?
これらの訴求キャッチコピーは慣れない内はなかなか考えるのが難しいので、テレビを見たり、街を歩いている時などに飲食店以外でも実施しているイベントの訴求内容などを観察し、自店で使えそうなネタを見つけてみることをおすすめします。
販売促進というと難しく聞こえるかもしれませんが、販促カレンダーを作成して、早め早めに手を打っていけばそんなに難しいことはありません。