- 売上アップ
春は歓送迎会だけでなく、引越し客の獲得も狙っていこう
長い冬が終わり、少しずつ気温が高くなってくると、ついに春の歓送迎会シーズンに突入ですね。春の歓送迎会の予約を獲得するための「企画」はもうできていますか?
HANJO TOWNがご提供している「飲食店年間販促カレンダー」にも載せていますが、3月と4月は「歓送迎会」のご予約をしていただきやすい時です。通常ですと、「春の歓送迎会ご予約を獲得するために、告知のPOPを作成して店内に貼り出しましょう!」とお伝えするところですが、今年はそれだけでなく、もうひとひねりした企画もしてみましょう。
歓送迎会が行われるということは、「人が異動する」ということです。となると、自店の近くに引っ越してくる(移動する)方もいらっしゃる、ということですよね。
この春は、歓送迎会だけでなく、近隣に引越しをしてこられる方に向けて「ようこそ我が街へ!」という訴求をしてみませんか?
具体的には、「新しくこの街に引越しをしてこられた方には、『引越しお祝い』を当店からプレゼントさせていただきます」という訴求を、店内だけでなく店外のPOPなどで店前通行人にしてみるのです。
引越しをしたばかりの方は、もちろん肉体的に疲れていると共に、「まだ荷ほどきが出来ていないから、キッチンで料理すら作られない」状況のはずです。そんな方々に、「引越しおつかれさまでした!ぜひ今晩は当店で食事をしていかれませんか?」というアピールをするのです。
新しく引越しをしてこられた方は、新居の近隣にはどんな店があるのかな?と普通の方よりもキョロキョロしながら情報収集をされています。そんな方に「少しサービスしますからぜひ当店にお越しくださいね!」と自店の訴求を行えば、興味を持っていただける可能性が高まりますよね。
「引越し屋さん」とのコラボも効果的
では、店前を通行されている方に「引越しお祝いをしますよ」という訴求をする以外に、お客様に対して自店の存在を知っていただくきっかけは作れないでしょうか?
とある飲食店では、引越し屋さんとコラボレーションをすることで、新しく我が街に引越しをしてこられた方に自店の訴求をしています。具体的には「引越し完了サイン」をお客様にしてもらったタイミングで、引越し屋さんからお客様に自店の「引越し祝い訴求チラシ」を手渡ししてもらうのです。
当日の夜ご飯を食べる場所まで頭が回っていないお客様にとって、このチラシは非常に効果的で、実際の集客につながっています。もちろん引越し屋さんとは事前に「チラシ手渡しをしていただく」契約をしておく必要がありますが、「店舗近隣〇Km圏内に引越しをされた方限定」でチラシを手渡していただくため、仮に@300円程度の費用を支払う契約にしても、そんなに販促費は膨らみません。
「自店でお使いいただける金券」をチラシ手渡し代の対価としてお渡しする、という契約をしている飲食店もあります。多少の交渉力が必要ですが、ぜひ試してみてくださいね。
「チラシが溜まっているポスト」も狙い目
「なかなか引越し屋さんとの交渉なんてできないよ」という方には、「チラシが溜まっているポスト」へのポスティングをおすすめします。
チラシが溜まっているということは、お客様がそこに住んでいないので、効果が出ないのでは?と思われますよね?でも違うのです。ポストに溜まったチラシでも、新しく街に引越しをしてこられた方にとっては貴重な情報源のため、しっかりと見てもらえることが多いのです。
さらに頑張っている飲食店では、「チラシが溜まっているポストにマスキングテープを使って自店の小さ目なチラシを「貼って」訴求をしています。「自分のポストに入ったチラシやDMは見もせずにゴミ箱に捨てる」方は多いでしょうが、「他人のポストに貼ってあるチラシ」は誰も捨てようとしません。マスキングテープでしたらはがす際にも後が残らないため、クレームも発生しづらいでしょう。
人気の高い集合住宅の場合には、すぐに新しい方が入居してきます。「ポストにチラシが溜まっている=人が住んでいないからチラシの効果が出ない」のではなく、「すぐに新しい方が入居をしてくる。その方はチラシを貴重な情報源としてしっかりと見てくれる」ために効果性が高いのです。
もちろん、チラシ投かん禁止などと告知してある場合には、この手法は使わないでくださいね。
春の歓送迎会ご予約獲得や、引越しをしてこられた方への自店の訴求のために、競合の飲食店はあらゆる手を使ってきています。「この街には企業が少ないから歓送迎会はほとんど発生しないよ」と嘆くのではなく、引越しをしてこられた方への訴求をしっかりと行い、新しいお客様を獲得していきましょう!