- ネット集客
お客様は飲食店を「地域×業態」で検索。あなたのお店は出てくる?
「食べること」は、人間の生活の基本で、多くの方は1日に2回、3回と食事をとります。また、その毎日の食事の内1回は外食もしくは外で買ったものを食べる、という方も多いことでしょう。
それだけ外食が盛んな日本において、飲食店経営者が関心があるのが、「お客様が飲食店を探す際には、どうやって調べているのだろうか?」という点ですよね。逆に言えば、この行動を分析し、対策ができれば、自店への集客数をもっと増やすことができるかもしれません。
先に結論を言ってしまえば、お客様が飲食店を検索する際には、パソコンやスマホを使って「地域×業態」で検索します。
例えば、渋谷でラーメンを食べたい時は、「渋谷 ラーメン」と検索します。ただし、北海道でお寿司を食べたい時には「北海道 寿司」ではなく「小樽
寿司」などと、ある程度エリアを絞って検索をするでしょう。
さらに自分の好みに合う飲食店を探している人は、「渋谷 ラーメン トンコツ」「小樽 寿司 コスパ」などのように「地域×業態×もう1つの情報」を入れて検索をかけてきます。
自分の飲食店が「地域×業態」で検索して出てくるか?
では、ここで具体的な確認をしてみましょう。パソコンでもスマホでも良いので、「ご自分の店がある地域×業態」で検索をしてみてください。しっかりと検索結果の上位にご自分の店が出てきますか?検索をする際の地域は、特に広すぎるエリアを入れるのはNGです。「日本 ラーメン」「大阪 ラーメン」などでは、エリアが広く、競合が多いために、自店の情報が検索結果上位に出てこないですからね。
近隣競合飲食店の数などによって、検索時に入力すべきエリアの大きさは変わりますが、基本的には「町名×業態」「駅名×業態」で検索をかけた際に、ご自分の店が検索結果上位に表示されているかを確認しましょう。
もし、ご自分の店が検索結果の上位に出てこない場合は・・・残念ながらあなたのお店は、せっかく飲食店を探しているお客様が検索をしても出てこない、すなわち、その方にとっては「存在していない店と同じ」なのです。これでは新規の集客をしていくことができないですよね。
※少し技術的な話になりますが、Googleなどは検索をした際に、「その人(パソコンやスマホ)が普段から見ているWEBページは検索結果上位に表示させる」という仕様になっています。この下駄を履かせない、フラットな状態で検索結果を試したい場合には「シークレットモード」で検索をかけてみるようにしてください。
口コミサイトなど以外で自店ページを上位表示させるには?
「地域×業態」でご自分の店が無事に上位表示された方、おめでとうございます。でも、それって、まとめサイトや口コミサイトに載っている自店ページへのリンクじゃないですか?せっかくだから、自店の公式サイト(HP)が上位表示されたら、より嬉しいし集客にもつながりそうですよね。
では、自店の公式サイト(HP)を上位表示させるには、一体どうしたら良いのでしょうか?
手順はいたってシンプルで、
1.自店の公式サイト(HP)を作成する
2.そのサイトが「地域×業種」で検索された際に上位表示させるべく、「SEO対策」を行う
この2つだけです。SEO対策というのは、「ある特定のキーワードで検索がかけられた際に、自店の公式サイトが検索結果上位に表示されるように、チューニングをすること」と捉えていただければ結構です。
自店の公式サイトは、出来れば1枚ものではなく、複数のページがあるほうが望ましいですね。各ページごとに「自分がお客様に伝えたいこと」を書くことができますので。
SEO対策の基本は「ページタイトルとディスクリプション」の調整
自店の公式サイトを上位表示させたい場合には、「ページタイトル」と「ディスクリプション」を調整することが必要となります。インターネット用語は横文字ばかりで嫌になっちゃいますね。
ページタイトルとディスクリプションとは、「このページにはどんな内容が書いてあるのか」を検索したユーザーに伝えるものと考えてください。例えば、大阪の心斎橋周辺で激辛麻婆豆腐丼を提供している四川麻辣飯という仮想店を例にとって考えてみましょう。
SEOを意識していないページタイトルの悪い例としては、「創業40年、本場四川の味をあなたに。一品からコースまで多数取り揃えています」となるでしょうか。「格安でHPを作成してもらった際に業者さんにお任せでやってもらった」という場合などは、このようにSEO対策が出来ていないページタイトルになってしまっているケースが多いようです。
この店のページタイトルを修正するとしたら、「ミナミ 心斎橋 激辛麻婆豆腐丼|四川麻辣飯」で良いでしょう。「地域(ミナミ 心斎橋)×業態(麻婆豆腐丼)×特色(激辛)+店舗名」がしっかりとタイトルにはいっているため、お客様の検索結果にヒットする確率が高くなるはずです。
この四川麻辣飯の場合、心斎橋にお店がありますので、地域は心斎橋だけでなく、エリア総称のミナミもタイトルに入れておくことで、どちらのキーワードの検索にもヒットするようにしています。
ちなみにSEO対策は、キーワードの並び順によっても、検索結果の順位が変わってきます。「心斎橋 激辛麻婆豆腐丼」と「激辛麻婆豆腐丼 心斎橋」では、検索結果が変わってくるのです。多くのユーザーは、地域を先に入れて、その後業態を付けて検索するでしょうから、SEO対策時は「地域×業態」の順でキーワードを入れておけば問題ありません。
「ディスクリプション」というのは、さらに詳細に「このページにはこんな内容が書いてありますよ」ということを検索した人に伝えるもので、現在は130文字以内にまとめるべきものです。ディスクリプションの書き方については、また別の機会にお伝えしますね。
いかがでしょうか?日本には飲食店が70万軒ほどあると言われています。ご自分の商圏にある競合にお客様を奪われないためにも、さっそく今日から「地域×業態」でご自分の店が検索結果上位表示されるように、さまざまな工夫をしてみてくださいね。