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“当たる”チラシの作成と実践術!

チラシはメリットがたくさんあるプロモーション

チラシを成功させるための“当たる”チラシの作成

近年は、インターネットが普及したことで、飲食店は多様な手段でプロモーションができるようになっています。また、スマホの保有率も高まり、様々な年齢層のお客様が飲食店を検索することができます。しかし、インターネットでのプロモーションは、グルメサイトの広告掲載やHP、SNSなどの方法がありますが、検索されなければ自社を訴求することができません。

一方、チラシは、折り込みやポスティング、手配りなどにより、直接ターゲットとするお客様に届けることができます。また、配布してから数日で来店を促進できる即効性のあるプロモーションです。さらに、スマホの画面に比べて一度に多くの情報量を訴求できるので、メリットがたくさんあります。

しかし、一般的にチラシの反応率は低く、せんいち(チラシを1,000枚まいて1組のお客様がご来店して頂ける)と言われるように0.1%程度とされています。とはいえ、優れたチラシにより、集客力を高めている店舗もたくさんあります。

そこで今回は、メリットがたくさんある反面、反応率を高めることが難しいチラシを成功させるための“当たる”チラシの作成と実践術をご紹介させて頂きます。

チラシの作成に必要な基本項目

チラシの作成には、かかせない基本項目があります。その基本項目が掲載されていないと、どんなに魅力的なチラシを配布してもお客様が来店できなくなります。基本項目として、以下のポイントをおさえて下さい。

【基本項目】

  • 店名
  • 住所
  • 地図
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 定休日
  • 郊外店の場合は駐車場の場所・台数

“当たる”ために必要な項目

反応率が高い“当たる”チラシと反応率が低いチラシには違いがあります。
それは、お客様からして「来店する動機」があるかどうかです。お客様がチラシを一目見ただけで「来店する動機」が生まれなければ、そのチラシは1秒もせずゴミ箱への片道切符となってしまいます。
そこで、「来店する動機」を生みだすためには、以下のポイントを参考にしてみて下さい。

①イベント
例えば、百貨店のイベントで地域の食材を扱った物産展は集客力が高いです。北海道や沖縄、世界のワインなどは、一般的においしいというイメージが浸透しているため、高い集客力が見込めます。仕入れや店舗の運営に余裕がある場合は試すのもよいでしょう。
店舗の運営をあまり変えない場合は、新規出店の際は「新規開店!初めましてセール」、地域に根ざした店舗では「〇〇周年祭り!日頃の感謝を込めて」、新商品を開発した際は「新商品!○○勢揃いフェア」のようなイベントだと、お客様は「こんなお店があるんだ。こんなイベントをするんだ。それなら行ってみようか。」と来店する動機が生まれます。
なお、イベントをする際は、しっかりとチラシで期間を掲載しましょう。

③店舗の“ウリ”はしっかりと訴求
何が“ウリ”の飲食店なのかを訴求することも「来店する動機」を生みだすためには重要です。品揃えが“ウリ”店舗ならば商品の写真をたくさん載せて豊富さを訴求し、“ウリ”の1番商品やカテゴリーは、大きく一等地に掲載して、こだわりの原材料や製法の言葉と共に訴求すると伝わりやすくなります。

反応率が高まるチラシの実践術

“当たる”チラシが作成できたら、次は配布のやり方を工夫したいです。チラシは、配布のやり方でも反応率は大きく変わってきます。適切なエリアに、適切な時期に、適切な方法で配布することが重要になります。以下のポイントを参考にしてみて下さい。

①エリア
チラシの配布エリアは、前回にご紹介しました商圏分析を活用したいです。自店に来店しやすい1次商圏で河川や線路、大型道路、競合店などを加味して配布エリアを絞り込むと、高い反応率が見込めます。また、費用対効果を高めることや認知度を高めることなどの目的に合わせて配布エリアを選定してもよいでしょう。

②時期
チラシの配布時期は、売上の高い時期がベストです。売上が高い時期ということは、それだけ需要が高いということです。そのときにチラシを配布すると、お客様が欲しかった時に欲しい情報が得られるため、反応率は高まります。業種にもよりますが8月、12月は一般的に飲食店の売上が高い時期になります。店舗の売上データを見てもよいでしょう。新規に来店されるお客様が増加することで、チラシの配布以降もリピートでのお客様数の増加が見込めるため時期は重要です。

③配布方法
ターゲット層や立地するエリアに合わせて、お客様の元にチラシを届けたいです。ターゲットが高齢層の場合は、新聞の購買率が高いため、折り込みで配布するのが有効になります。若年層は、新聞の購買率が低いため、ポスティングで届けたいです。また、ビジネス街では、通勤で移動して地域に住居していないことが多いため、駅前での手配りが効果的です。その際は、警察署から道路使用のための許可が必要になります。

メニュー表

いかがでしたでしょうか。
今回は、“当たる”チラシの作成と実践術をご紹介させて頂きました。チラシで反応率を高めるためには、様々な“当たる”要素が重要になります。
ぜひ、“当たる”チラシの作成と実践により、売上を高めていきましょう。

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