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飲食店におけるSNSマーケティング活用の基本を解説

スマホ

Instagram、Twitter、Facebook・・・飲食店経営においてソーシャルネットワークサービス(以下「SNS」といいます)を 活用することは売上アップの手法として非常に重要なポイントとなっていますが、 そもそもよく分からない・具体的にどう取り組めばよいかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本コラムでは、SNSに関する最新の利用動向データやHANJO TOWNに掲載されているSNS活用ノウハウをご紹介します。

なぜSNS活用が重要か?

「うちはグルメサイトの有料プランに入っていてGoogle検索でも出てくるし、そこから予約も獲れているよ」 というお店は、認知を広く獲得することができています。非常に素晴らしい状況といえるでしょう。
ですが、ちょっと思い浮かべてみてください。しょっちゅうテレビCMで見かけるA店と、 とても親しい友人が美味しいと絶賛するB店があったら、どちらのお店に行ってみたいですか?
分かり易くするためにあえて言い切ってしまいますが、 グルメサイトで集客を狙うのは前者に似ていて、SNS活用によって集客を狙うのは後者に似ています。

お客様は、Google検索結果に少なからず売り手側の広告が混じっていると思っています。 グルメサイトに掲載されている点数も、操作されているのではと思っている方も相当います。
一方、SNSのほうは、利用者がログインすると友達の投稿や、 自分がお気に入り登録している有名人や事柄の投稿が時系列(タイムライン)等で表示されるようになっています。 そこに広告を行うことも可能ですが、SNSは基本的に自分が気に入ったものだけを表示して欲しいという前提のため、 SNS広告は逆効果にすらなりえる大変難しい分野でもあります。
したがって、SNS活用とは、来店いただいたお客様にお店のファンになっていただいたうえで、その方が使っているSNSに、 できるだけ自分のお店にとってポジティブでインパクトのある内容を投稿いただくか?というのが基本的な使い方になります。
お店のファンを獲得し、その方のSNS投稿が新たなお客様を呼び、 そのお客様の投稿がさらなるお客様の集客につながっていくというのが、飲食店におけるSNS活用の一般的な考え方になります。

ターゲットと親和性の高いSNSを知る

SNS活用の重要性・可能性と考え方はご理解いただけたと思います。ただ、忙しい営業の合間を縫って取り組むので、 Instagram、Twitter、FacebookといったSNSすべてに注力するのは現実的ではないと思います。 そこで、自分のお店のターゲット層に親和性の高いSNSを知って、特にそこに集中するのが効率的です。

そのための手がかりとなるのが、総務省が公表している「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html
です。この調査結果では各SNSの性別年齢別の利用割合などを知ることができます。

平成30年度の報告書から主に読み取れることは以下の通りです。
・Instagramは女性20代の利用が65.7%と突出して多い
・Twitterは男性20代の利用が73.9%と突出して多い
・Facebookは男女20~30代で50%前後利用されると同時に、男女40~50代でも25~30%利用されていて、それは他のSNSに比較して高めである

なお、この調査でSNS別の設問にはなっていませんが“問10(4)グルメ情報/情報を得た情報源”という設問があり、 ネットでの情報収集という観点で見ると、女性10代~30代では情報源としてSNSがもっとも有力になっていることが読み取れます。

男女別年代別利用SNS割合
 

平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
アンケート調査集計表よりHANJO TOWN作成

以上のような調査も参考に、実際にお店に来てくださっている常連さんが利用しているSNSも聞いてみることで、 重点的に取り組みたいSNSが決まってくるでしょう。

具体的な活用例

どのSNSにより重点的に取り組むべきか、またお洒落を演出するのか、インパクトを狙うのか といったような戦略もお店の業態やターゲットによって異なってきますが、SNS活用によって認知拡大を狙う場合には 共通して「お客様に写真を撮りやすく投稿しやすい環境を用意してあげる」ことが重要となります。

例えば、「当店の料理が一番キレイに撮れる角度と撮り方」を解説してしまうというのも有効です。 メニューがラーメンであれば、「レンゲは外して、チャーシューが一番奥になるようにドンブリの向きを直し、 箸1本分くらい離して斜め45度から写真を撮ると、一番美味しそうに撮れるはずです。 ドンブリの端が写真にギリギリ入るくらいがベストですよ」などという注釈と共に写真事例を仕掛けておくことで、 お店が意図している方向性で、お客様においしそうなラーメンの写真を撮っていただくように誘導することができます。

参考コラム:
飲食店が口コミで客数を増やすための秘訣とは?
どうやったら「インスタ映え」するのかを徹底的に考えよう

また、数年前であればお客様は店員さんに写真を頼むことが多かったのですが、 近頃は、お店への遠慮というよりは写真の写り(Instagramの場合でいう「インスタ映え」)へのこだわりから、 自分自身で“自撮り棒”で撮影されることが増えています。 であれば、お店のほうで貸し出し用の“自撮り棒”を用意しておくのはいかかでしょうか?
こうすることで普段“自撮り棒”を使っているお客様がそれを持たずに来店された日でも、 料理を気に入ってくださればSNSに投稿いただけるかもしれません。

参考コラム:
飲食店のメニューには「自撮り棒・・・無料」を入れる

そして、Twitterだったらハッシュタグをつけてもらう、Facebookだったらチェックインをしてもらうなど、 各SNS固有の仕様にあわせて拡散を促せる工夫も忘れないようにしましょう。
「ハッシュタグつきでツイートをしてくれたお客様には○○をプレゼント!」といったようにすると、 協力してもらいやすくなるでしょう。

その他のアイディアとしては、「インスタ映え」の追及もあり、お客様が撮影される写真は大変上手になってきています。 そこで、お客様が撮影された写真をお店のPOPやメニューで使わせていただいてはいかがでしょうか? 採用された場合は、ドリンク飲み放題のクーポンを差し上げるなどを行なえば、キャンペーン的に盛り上げることもできるでしょう。

LINEをどう捉えるか?

ネットのサービスを正確に分類することは難しいですが、現在のところLINEは、 お客様による一般的な利用用途から見るとSNSというよりメッセンジャーアプリとして捉えたほうがよさそうです。
SNSでは、好きな有名人や興味関心のある事柄もタイムラインにしますが、 メッセンジャーアプリは、本当の知り合いとのコミュニケーションに使うという側面が大きいです。 よって、仮に販促でお客様にお友達登録いただけたとしても、実際のところ、そこに来店促進のメッセージを送るのは、 よほど上手くやらないと逆効果になる恐れがあります。

参考コラム:
LINE@を使ってリピーター確保に成功している飲食店のノウハウとは?

もし本当は取り組んでみたいのだけど、忙しい営業の中で人手も少なく、取り組むのは難しいとお感じの飲食店様の場合は、最初は思い切ってノウハウ豊富な専門の会社に初期運用を委託し、軌道に乗ったらお店自身による運用に移行するのも一つの選択肢かもしれません。一例として、GMOグループが提供しているサービスをご紹介させていただきます。

IT補助金等、公的な補助を受けて利用できる場合もありますので、よろしければお問い合わせください。

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まとめ

以上、このコラムでは飲食店におけるSNSマーケティング活用の基本を解説しました。 このコラムで紹介したSNS活用は基本的に無料で行なうことができます。 無料で連鎖的にお客様を呼び込めたり、多分に偶発的な面もあるものの、 短期間で爆発的に話題が広がったり(「バズる」と表現されます)というのがSNSの魅力です。 ただ、それを獲得するためには、日頃からSNS上で良質なコミュニケーションを継続的に積み重ねることが大切です。 地道な努力が必要になることも忘れないでください。

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